イタリアの高級車フェラーリ・ブランドのみを取り扱うRosso Scuderia(渋谷区松濤1)は3月27日、南青山にショールーム「Rosso Scuderia(ロッソ・スクーデリア)」(港区南青山6、TEL 03-3406-0458)をオープンした。
1927(昭和2)年設立の自動車販売会社が発端となる同社。ロッソ・スクーデリアは、フェラーリ・ブランドのみを取扱う販売会社として昨年7月に設立。社名は、イタリア語の「赤=rosso」と「厩舎=scuderia」を意味し、伊フェラーリ本社から命名されたという。
同社マーケティングマネジャーの野口剛さんは「当社の自動車販売に対する経験を、フェラーリビジネスに生かそうと考えた」とし、「一流ブランドの路面店が集まる南青山は、フェラーリの専売店にふさわしいと判断した」と話す。
延べ床面積は1階~3階合わせて276.7平方メートル。新CI(コーポレート・アイデンティティー)に沿ってデザインされたという外観は全面ガラス張りにしたほか、店内は「(車の)ボディカラーが引き立つ」よう白を基調に仕上げた。
1階には「最新モデル」を展示するほか試乗車も用意。2階には、展示車とシート表皮やホイール、ブレーキなどのサンプルを展示し、車をカスタマイズすることができる「カロッツェリア・スカリエッティ・プログラム」に対応する「アトリエ」も国内で初めて併設。シミュレーション・システムでカスタマイズ可能な設備も用意するほか、フェラーリ伊本社でトレーニングを積んだという、同社とフェラーリ・ジャパン(港区)の担当者が専任スタッフとして対応する。
3階にはバーカウンターを設置したラウンジを用意。同ラウンジではソフトドリンクを提供するほか、同フロア壁面には「歴代フェラーリ」などの写真を展示。オフィシャルグッズのサンプル展示も行っている(販売開始時期は調整中)。
野口さんは「オープン後、既存のフェラーリオーナーやこれからフェラーリを検討したい方などさまざまだが、ウェブや電話での問い合わせが目立っている。フェラーリの専売店として認知を向上させたい」と話す。
同社は今春、フェラーリの「アフターセールス拠点」として目黒区に「東京碑文谷サーブス」の開設も予定している。
営業時間は10時~18時。火曜定休。