JR渋谷駅ハチ公口のコインロッカー周辺が現在、4月13日から放送されるフジテレビ系ドラマ「絶対零度~未解決事件特命捜査~」の捜査室に「変身」している。
同ドラマの舞台が、実際に警視庁に存在する未解決事件を専門に扱う「特命捜査対策室」であることから、コインロッカー付近を「捜査室」に見立て、未解決事件の証拠品や捜査資料を事件ごとにまとめた段ボールの棚をデザインし、ラッピングで表現した。ロッカー前には、「ばらまかれた資料」に見立てた床面広告を展開し、のぞき込む人や踏んでみる人などの姿も見られる。
フジテレビジョン(港区)広報宣伝部の平井隆さんは「ドラマの撮影に立ち会った際、過去の未解決事件の証拠品や捜査資料を事件ごとに詰めた膨大な数のダンボールが棚に整然と並んでいる様を見て、『これがこのドラマを象徴する絵だ』と思った」と話す。
同広告の対面にはポスターを掲出。「ホワイトボード」に見立てたポスターには、「文字を消した跡」「事件名」「被疑者」「人物相関図」などのほか、主演を務める上戸彩さん、宮迫博之さん、北大路欣也さん、杉本哲太さんら「特命捜査対策室のメンバー」の写真などを掲出している。
「皆様からの情報提供をお待ちしております」という文言とともにポスター内に記された電話番号に電話をかけると、上戸彩さんが演じる対策室・桜木泉の応答メッセージが聞けるほか、音声に従い操作するとSMSで同ドラマのモバイルサイトのURLが送られる(携帯電話のみ対応)。同ポスターは銀座駅や新宿駅などにも掲出している。
平井さんは「『殺人事件』などの文言が入っていたりもするので、なるべく皆さんが楽しい気持ちの時に見てもらえる場所での展開でないと受け入れてもらえないのではと考えた」とし、「渋谷に広告がある事が、見た方から見ていない方へのつながり、広がっていく下地になるとも思った」と話す。
広告の掲出は今月8日まで(ポスターの掲出は同11日まで)。