「着うた」などの携帯電話向け音楽配信サービスを展開するレコチョク(渋谷区渋谷2)は4月1日、Android(アンドロイド)OSを搭載するスマートフォン向けの音楽配信アプリ「レコチョクアプリ」の提供を開始した。
同日、NTTドコモから発売された新スマートフォン「Xperia(エクスペリア)」に合わせて公開された同アプリ。同社社長室の山崎浩司さんは「今年、需要拡大が見込まれているスマートフォンに向けてトライアルの気持ちで展開を始めた」と話す。
特徴は、音楽をダウンロードするためのブラウザー機能と、ダウンロードした楽曲やPCから取り込んだ音楽を再生できるミュージックプレーヤーの2つの機能を持つ「統合音楽アプリケーション」である点。「ケータイでは『着うた』をダウンロードした後、音楽を再生するために別のプレーヤーを立ち上げていた。アンドロイドはオープンプラットフォームのため、オールインワンでアプリの提供が可能となり、ダウンロードから再生までがとてもスムーズになった」と山崎さん。購入前にすべての楽曲が試聴できるほか、購入楽曲のプレイリストやお気に入りの管理も可能。
サービス当初は参加レコード会社17社(予定を含む)、約1,200曲から配信を始め、年内中にケータイ向けのサービスと同様の数十万曲のラインアップを目指す。料金は1曲200円~420円でフルバージョンの楽曲を提供。決済方法はサービス開始当初はクレジットカードのみとなるが、今後は通話料とともに徴収される携帯キャリア課金やプリペイドカードへの対応も検討していくという。
従来のケータイ向けの音楽配信サービスが10~20代の若者をメーンターゲットとしていたのに対し、「今まで弱かった30代男性などの層にアピールしたい」と新たなユーザーの取り込みに期待を寄せる。
アプリは、「アンドロイドマーケット」「ドコモマーケット」「アンドロナビ」などから無料でダウンロードできる。