中目黒・山手通り沿いに3月19日、ベーグル専門店「BAGEL STANDARD」(目黒区中目黒2、TEL 03-5721-2012)がオープンした。
オーナーの薮下穂さんは2002年、大学を中退し渡米。ニューヨークのレストランでアルバイトをしながら語学や料理を勉強した後、2003年に料理専門大学「The Culinary Institute of America」に入学。在学中に、カリフォルニア州名ナパバレ―のフレンチレストラン「Terra」でエクスターンシップとして約半年働いた。2005年に同校卒業後、スペインに渡り郷土料理などを勉強。帰国後は在日米国大使館公邸で約1年間アシスタントシェフとして務めた後、メニューのコンサルティング企業に勤務。昨年春、同店出店へ向け再び渡米。ニューヨークのベーグル専門店「コッサーズ・ビヤリーズ」でベーグル作りを学んだ。
薮下さんは「ニューヨークでは、ベーグルとコーヒーを片手に店の前のベンチで食べる風景がどこにでもある。日本でも、そのような雰囲気のある店があればいいなと思い、また調べてみると潜在的にベーグルを求めている方が多くいると感じた」とし、「天然酵母や国産小麦を使っているベーグル店はあるので、自分はできる限りニューヨークの味を再現し、食べたらアメリカを感じてもらえるような『ニューヨークスタイルのベーグル』を提供したいと考えた」と話す。
店名は「ニューヨークのスタンダードなベーグルを提供する店にしたい」という思いを込めて命名。店舗面積は、1階と工房として使用している2階を合わせて約11坪。藪下さんがデザインしたという店内は白や茶色を基調に仕上げたほか、店頭に4人ほどが掛けられるベンチを設置した。
ベーグルは「プレーン」(180円)や「セサミ」(200円)、「シナモンレーズン」(220円)、「ブルーベリー」(240円)、ケシの実を使った「ポビーシード」(200円)など約6種を用意。ベーグルに挟むフィリングは、「ツナサラダ」(300円)や「ドライトマトクリームチーズ」(250円)、「スモークサーモン」(350円)、クリームチーズにイチジクを混ぜた「フィグクリームチーズ」(250円)などをそろえる。コーヒー(160円、4月初旬までは100円で提供)などのドリンクも。
薮下さんは「来店いただくお客さまは、地元の方や近隣企業の方、子ども連れの主婦の方などで、女性と外国人をターゲットにしていたが、予想以上に男性のお客さまもいらっしゃる」と話す。
営業時間は11時~19時。