中目黒に3月6日、オールドスクールBMXを中心に、1970年代中ごろ～1980年代後半ばのアメリカのホイール・カルチャーを紹介する自転車専門店「SCREAMIN' WHEELS（スクリーミングウィールズ）」（目黒区青葉台1、TEL 03-5456-3507）がオープンした。

BMXの完成品やフレーム関連グッズが並ぶ店内

　オーナーは、1968（昭和43）年生まれで大分県出身の井上秀明さん。23歳で渡米し、古着の買い付け仕事を通して自転車・バイク・車・スケートボードなどの乗り物に関連したホイール・カルチャーへの興味を深めていった。帰国後の1999年より福岡で古着店を手がけ、比較的「自由にできた」ことから趣味で買い集めたステッカーやホイールなどのグッズも販売するように。2001年には福岡で同名の自転車専門店「スクリーミングウィールズ」をオープン。同店が手狭になったことなどもあり、福岡店を移転する形で青葉台エリアに同店を開いた。

　店舗面積は10坪で、駐車場と6畳間だったスペースをつないで「ガレージ」をテーマに改装。店舗内外に並べるBMXは、井上さんがパーツを組み替えてメンテナンスしたものも含めて「常時10台くらいは完成品としてストックしている」。

　主力商品はオールドスクールBMXのフレーム関連グッズとタイヤ・チェーン・グリップなどパーツ関連グッズで、「各パーツとも10～15くらいのメーカー品をそろえている」。そのほか、同時代の車・バイクのおもちゃ、スケートボード、ステッカーなどのビンテージ商品や、米ホイール・カルチャー誌「HOT ROD」のバックナンバーなども取りそろえる。「オールドスクールのBMXを扱う店は都内にもあるが、パーツや関連グッズに重点を置いている店は見たことがなかった。その分面白いと思って力を入れた」と井上さん。

　オープンから3週間。30台半ばのBMXファンの来店が多いという。「（福岡の店に比べて）関東の人は趣味がたくさんある。BMXをきっかけに来店しても、同時代の車のおもちゃやバイクのステッカーなどにも興味を持つ方も多く、『つながれる』感覚がある。商品についての話題でも盛り上がれるので楽しい」。

　今後について、井上さんは「BMXは洋服と同じ。お客さんが持ち込んだ自転車に、パーツを組み合わせて新たなコーディネートを提案していければ」と意気込む。

　営業時間は12時～20時。水曜定休。