東京メトロ副都心線渋谷駅の線路をランウェイにしたファッションショー「shibuya 1000 collection」が、営業運転を終えた3月13日深夜に開催された。
同日より今月22日まで、渋谷駅地下コンコース一帯で展開されているアーバン・エキスポ「shibuya1000」の関連イベント。会場は2012年度に東急東横線との相互直通運転を開始する東京メトロ副都心線渋谷駅で、東横線が乗り入れる予定で既に敷設されている中央線路(現在は未使用)に26メートルのランウェイを配した。
他線の人身事故の影響で副都心線の運転に遅れが出たことから、予定より約1時間遅れの26時30分(=14日2時30分)にスタート。昨年9月に新宿に初の直営店をオープンした「LANG DIMENSION」や、モデルの富永愛さんがクリエーティブ・ディレクターを務める「deep sweet easy」など4ブランドが参加して、若手モデル18人が線路を舞台に各ラインを披露した。
東横線との相直運転開始にあたって撤去される予定の壁には、プロジェクターを使い各ブランドのイメージ映像を投影。照明アート集団「SHINKIROW」が手がけた照明では、ミラーボールやカラーフィルムを使い2台の光源を内壁全体に反射させ、表情豊かな演出を行った。
併せて、女性ボーカルのStephanieさんやMAASAさんなどのライブ演奏も展開。アコースティックな伴奏の曲やアカペラによるライブなど地下空間の反響を生かした演出で、小音量ながら迫力のあるステージに仕上げた。「線路の上で歌えるなんてそうそうない。うれしい」とStephanieさん。
招待制・予約制で集まった来場者は約350人。プロデューサーの首藤伸治さんは約1時間にわたるイベント終了直後、「事故の影響でスタートが遅れたため、ショーもライブも予定より短くなった。モデルもアーティストも困難な状況の中で頑張ってくれた」と振り返った。