東急ハンズ(渋谷区道玄坂1)は3月8日、インターネット上で実際の店舗の在庫検索ができるサービスト「コレカモネット」の実証実験を開始した。
同サービスは、良品計画(豊島区)と共同で行うもので、経済産業省による「ITとサービスの融合による新市場促進事業」の公募に、同社が今回の企画提案を行い、委託先として選定された。
同社広報担当の國分一郎さんは「従来型のカテゴリ・キーワード商品検索とは一線を画した、単なる価格訴求ではない、リアル店舗をもつ企業を応援できるようなサイトを構築したいと考えたのが発端」と話す。
同サイトの入力フォームで、で欲しいものの商品名やキーワードを入力すると、カモ型在庫検索ロボット「コレカモさん」が自動で「おすすめ商品」と取扱店舗、在庫状況などを検索し結果を表示するもの。ほかにも、ツイッター上で「@korekamo」宛にメッセージを投稿すると、ツイッター上で回答を確認することができる。
検索対象店舗は、東急ハンズ=渋谷店、銀座店、心斎橋店、広島店など、無印良品=渋谷西武、そごう横浜、自由が丘、マルイシティ上野など。対象商品は、東急ハンズ=全商品、無印良品=家電・家具など「新生活関連アイテム」約300点。
開始から3日目めで5,000の投稿数を超えた同サイト。投稿内容には「お風呂 ボール」「小学校の入学におすすめの商品」「凍えた心を温めてくれる何か」「ホワイトデー」など。中には「愛」「彼女」など「店には売ってないかも」という回答を得る検索も。
「理想は商品名+特徴」と國分さん。「商品名が正確であれば、検索結果もより精度が上がる、漠然とした問いかけに対しては想定していた商品とは違う商品を応えることもある。あまり正確ではない結果の部分も含め『コレカモさん』との会話を楽しみながらご利用いただければ」とし、「将来的にはもっと多くの小売り各社にご参加いただき、お客さまにとってより利便性の高いサイト になれば、結果的に小売業界全体の活性化につながるのでは」と話す。