代官山・キャッスルストリートに2月18日、テークアウト中心の香港カフェ「代官山 蜜香(ミーシャン)」(渋谷区代官山町、TEL 03-5456-3858)がオープンした。
名古屋出身のオーナー村木美沙さんは辻調理師専門学校卒業後、神戸のホテルに就職。中国・香港出身の点心師の元で約3年間働いた。その後、中国茶の店やカフェ・レストランで経験を積み、昨年夏に上京。アルバイトをしながら出店先を探し、開業にこぎ着けた。
村木さんは「もともと中国の文化や飲茶(ヤムチャ)などが好きだったこともあり、飲茶の調理場で働くことを決めた。だが、ホテルのような大きなところではお客さまの顔も見えないし、数千という数を毎日作らなくてはいけなかった。そうではなく、小さい店でも良いから好きなものを提供したいと考え、自分の店を持つためにいろんな業態の店で勉強をしてきた」と振り返る。
最初は名古屋での出店を考えていたという村木さんだが、「良い場所が見つからず」知人らのアドバイスなどもあり上京を決意。代官山の物件は「小さな個性的な店が立ち並ぶ場所にあり、雰囲気も広さもぴったりだった」という。
5坪ほどの店内にはイートイン用の3席を用意。壁面は白を基調に仕上げ、すりガラスに金文字で店名を記したり、アンティーク風時計を飾るなどして、「香港の街角をイメージした」店内に。
中国・香港の料理を「日本人向け」の味付けにアレンジして提供する同店。メニューは桂花陳酒のジュレがのった「蜜香杏仁」(390円)をはじめ、「香港ミルクティー」(300円)、「香港にしか売っていない」専用の型で作る「香港ワッフル」(280円)、生地と卵の間にアンズジャムを挟んだ「エッグタルト」(250円)、「三蓮蜜香」(1,100円)などを提供。「香港丼」などのランチセットも今後予定する。
来店客は20~30代が中心という同店。「香港の料理は本当においしくて面白い食べ物もあるので、それをもっと知っていただきたい。食べるという幸せを感じてもらえる憩いの場になれば」と村木さん。
営業時間は11時30分~19時。水曜定休。