原宿神宮前商店会は2月15日から、外国人観光客を対象に原宿・表参道エリアのファッション・ブティックなどを見て回るガイドツアー「外国人観光客原宿ファッションガイドツアー」を始めた。
2007年から行っている同ツアーは、日本政府観光局(JNTO)が中心となり展開している「ビジット・ジャパン・キャンペーン」とのタイアップで実施しているもの。外国人観光客を無料で招待し、中国語・英語・韓国語の各言語に対応するツアーガイドが周辺エリアのショップなどを紹介して回る。
同商店会事務局長の井口泰さんは「当商店会は、神宮前だけで9つある商店会の中でも一番新しい。ほかの商店会とは違う行動をしていきたいと思いこのイベントを始めた。東京オリンピック後40年で原宿の街も変わってきているので、文化やファッションなど原宿の良さを伝えていきたい」と話す。
昨年は約1週間で約100人が参加したが、今回は「準備が遅れた」ことなどから5日間で30人程度が参加を予定する。「これまで、20~30代の方を中心に、中国や台湾などのアジア圏の方、フランスなどのヨーロッパの方が多く参加してくださる」(同商店会の八木原保会長)。
初日の15日は雨天だったこともあり、当日参加の日本人を含め約10人が参加。「KDDI デザイニングスタジオ」(神宮前4)に集合した後、「ラフォーレ原宿」「キデイランド原宿店」「デザイン・フェスタ・ギャラリー」「シップスジェットブルー原宿店」など、竹下通りや稲田地区、裏原宿エリア付近の18カ所を巡った。
中国出身の留学生ナム ジソンさん(19)と、台湾出身の留学生ソウ ペイユさん(23)は「好きなファッションに似ている店が出店しているので、ラフォーレ原宿をもっとゆっくり見たかった」(ナムさん)、「デザインとかに興味があったので、デザイン・フェスタ・ギャラリーを見ることができて良かった」(ソウさん)と、それぞれ話していた。2人は「(雨だったが)ほとんど初めて見るところだったので楽しかった。(来年も)機会があれば参加したい」とも。
井口さんは「今後、店の紹介だけではなく、何かを体験したり、参加者に写真を配ったりするなど、印象に残るように企画していきたい」と意欲をみせる。
開催時間は14時~15時30分予定。今月19日まで。当日の飛び入り参加も受け付ける。