東京メトロは3月6日、千代田線と副都心線が通る「明治神宮前」の駅名を「明治神宮前(原宿)」に改名する。
改名は、副都心線・有楽町線のダイヤ改正に伴うもので、土曜・日曜・休日のみ副都心線の急行列車を同駅に停車させるなど、「利便性の向上」を図る。
埼玉県南部と都心部をつなぐ全長約20キロの路線として2008年6月に開業した副都心線。それまで、千代田線のみが運行していた「明治神宮前駅」の2007年度の1日平均乗降客数は約5万2千人。昨年度の1日平均乗降客数は約7万3,000人で、副都心線開業で約26%増加した。
同駅は「原宿エリアの最寄り駅である」ことから、駅名に「原宿」を加えることで土曜・日曜・休日に同エリアを訪れる客の利用増加を目指す。駅名改名は、ダイヤ改正と同じく1年ほど前から構想していたという。
同社広報課の山本洸さんは「原宿に近いことをアピールするための改名なので、明治神宮前の後に付ける言葉は原宿に決めていた」とし、「普段あまり利用されない方や観光客など、原宿に近いことをご存じではない方もいらっしゃった。案内がある方がわかりやすく良いと思った」と話す。