気鋭イラストレーター・アートディレクターとして知られる黒田潔さんのビジュアルストーリーブック「森へ」の出版を記念した個展が2月10日、渋谷・ロゴスギャラリー(パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で始まった。
1975(昭和50)年東京都生まれの黒田さんは、多摩美術大学大学院美術研究科を修了。2003年よりイラストレーターやアートディレクターとして広告や雑誌のアートワークを手掛け、2005年には新宿駅南口地区の工事現場の仮囲い壁へウォールグラフィックを施した「新宿サザンビートプロジェクト」でグッドデザイン賞を受賞。主な仕事に山田詠美「無銭優雅」装丁、椎名林檎「茎」PVなどがある。
「森へ」は、PIE BOOKS(豊島区)から今年1月に出版された黒田さん初の作品集。「これまで動物や植物、昆虫といった自然の生物をモチーフにしてきた」黒田さんが、「そのすべてが集まっているのが森」として、森をテーマに新作のイラストや立体を制作し、まとめたもの。
会場では、同書に掲載する原画6点、写真7点に加え、書籍内で使った、色画用紙の動植物、キノコの立体造形などを展示する。2月13日15時からは、当日の書籍購入客を対象に黒田さんがサイン会を開く。
営業時間は10時~21時(最終日は17時まで)。今月22日まで。