古着店や雑貨店などのショップが立ち並ぶ代官山のキャッスルストリート沿いに2月7日、クレープ専門店「代官山クレープ For Vaniglia(バニーリア)」(渋谷区代官山町、TEL 03-6416-9065)がオープンした。
10代のころから店を出したいと考えていたオーナーの宮田真爾さん。高校卒業後、約10年間ホテルやレストラン、洋菓子店などでジェラートを中心に菓子の製造販売をしていたが、「サラリーマンをやってみたくなった」と12年ほど前テレビ通販のコールセンターにアルバイトとして入った。その後、正社員になり役職にも就いたが、今年1月に「脱サラ」した。
宮田さんは「(サラリーマンの仕事も)10年以上働いて納得できた。自分の気力、情熱があるうちに店を出したいと思った」と話す。「自分が若いころからのあこがれの街だった」ことなどから出店場所は代官山に決めていたという。店名は「天然のバニラビーンズ」を使用することなどから、イタリア語でバニラを指す「Vaniglia」を付けた。
1年ほどかけて見つけた出店先は「キャッスルマンション代官山」の1階。店舗面積は約6坪で、同店のシャッターは、日本デザイナー学院(桜丘町)の生徒が描いた。元アパレル店だった場所にほぼ居抜きで出店した店内は白を基調にした。アルバイト女性の制服は「秋葉原で買った」というメード服に。
「天然のバニラビーンズ」を使い、毎朝その日のクリームを作る同店。イチゴとカスタード、生クリームが入った「いちご畑」、バナナとチョコレートを使った「バナナスプリット」、2種のマロンを使用した「代官山モンブラン」など約10種の「バリエーション」(各種470円)をはじめ、3種の「クリームクレープ」(各380円)を提供。「バニラのジェラート」(100円)やチョコレート、カスタード、生クリーム(各50円)のトッピングも用意する。
宮田さんは「クレープは作ったことがなく、コンビニやレストランなど20店ほどのクレープを食べるなど独学で学んだ。きれいに焼けるまで千枚以上焼いた」と振り返る。「代官山に遊びに来た方にも来店いただきたいが、近隣にお住まいの方やショップの方が多く来店してくださるような、地域に密着した店にしたい」とも。
営業時間は、月曜~水曜=12時~20時、木曜~日曜・祝日=11時~20時。今月14日まではクレープ全品350円で提供する。