渋谷・百軒店の一角に1月7日、スパイス料理店「スパイスキッチン-魚(さかな)THE ユニバース-」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-5456-0308)がオープンした。
「いつか自分たちの遊び場、みんなが気軽に集まれる場として店を出したい」と考えていたグラフィックデザイナーの東海林さん。昨年11月に同所が見つかり、イベント制作などを手がける友人の亀井達也さんと出店を決意した。出店場所について、東海林さんは「渋谷には遊びに来ていたが、ご飯は食べていなかった。僕らみたいな人たちが、渋谷でご飯を食べられる店を作りたいと思った。(渋谷の中でも)人が少ない立地や百軒店の歴史が面白いと思った」と話す。
店名は東海林さんと亀井さんがともに「うお座」だったことから命名。店舗面積は約22坪で、席数はカウンターやテーブルなど35席を用意。バーカウンターをはじめ、「自分たちで手作りした」という店内。プロジェクターで映像も映すことを踏まえ壁面は白を基調にし、「飲食を邪魔しない、雰囲気を壊さない」をコンセプトに仕上げたという。
シソやワサビ、クミン、ターメリック、ナツメグ、シナモン、クローブなど、日本をはじめインドや中国のものなど約70種のスパイスをそろえる同店。「おいしいのはもちろん、味にパンチがあって体に良い料理が食べられるように」と、「生体調節機能が多い」スパイスを選んだという。「今後は南米のものなども使っていきたい」とも。
スパイスは素材に合わせ2~15種類ほどを混ぜ合わせて使う。メニューは、「トマトとモッツァレラチーズのスパイスサラダ」(750円)や「エスニック風エビのソテー」(950円)、「スパイシーフライドチキン」(750円)、「キャタピラロール」(900円)、「サーモンロール」(850円)などのほか、予約制で「大地まるごとトマト鍋」「スパイシーカレー鍋」なども用意する。
現在の客単価は4,000円。東海林さんは「来店いただいている方は30代が多く、渋谷によくいるような20代前半の方はほとんどいらっしゃらない。場所柄か音楽関係の方が多い」と話す。
営業時間は18時~翌4時。