仏ヌーベル・バーグの旗手ジャック・ロジエ監督を特集-ユーロスペース

「オルエットの方へ」(1969-70年、ジャック・ロジエ監督)© A17 冒頭では、3人の少女が走ったり、おしゃべりしたりと即興的な演技を30分展開する

「オルエットの方へ」(1969-70年、ジャック・ロジエ監督)© A17 冒頭では、3人の少女が走ったり、おしゃべりしたりと即興的な演技を30分展開する

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 ヌーベル・バーグの代表的な映画監督の一人とされながら、日本では一般公開の機会の少なかった仏・ジャック・ロジエ監督の特集上映会「ジャック・ロジエのヴァカンス」が1月23日、渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で始まる。

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 1926年仏パリ生まれのロジエ監督は映画学校(IDHEC)に入学後、ジャン・ルノワール監督作品に実習生として参加した。短編監督作「ブルー・ジーンズ」(1958年)をきっかけに、ジャン・リュック・ゴダール監督の紹介を受けて初長編「アデュー・フィリピーヌ」(1960-62年)を監督。当時フランスは、ゴダール監督など下積み経験無しにデビューした若い監督によるロケ撮影、同時録音、即興演出などの特徴を持つ映画群ヌーベル・バーグの全盛期にあり、ロジエ監督も同運動の担い手の一人と称される。

 その後、若い女性たちのひと夏のバカンスを描いた「オルエットの方へ」(1969-70年)、言葉の行き違いなどがコミカルな「メーヌ・オセアン」(1985年)などを監督。同上映会では、これらのロジエ監督の代表作となる6作品を一挙に公開しながら、地中海の太陽や波、はしゃぎ回る若者などをみずみずしくとらえた同監督の魅力に迫る。

そのほか、ブリジッド・バルドーさんが主演した傑作「軽蔑」(1963年、ゴダール監督)を取材したドキュメンタリー短編「バルドー/ゴダール」「パパラッツィ」の2作品も公開。当時セックス・シンボルとして人気を博したバルドーさんを、ゴダール監督との関係や、追っかけカメラマンとの攻防戦などを通して伝える。

 入場料は、長編=1,700円、短編(3作併映)=1,200円ほか。

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