SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2、以下109)の初売りとなった1月2日、各店が目玉の「福袋」を売り出し、エントランス付近では「福袋交換会」も行われた。
毎年、元日夜から並ぶ「徹夜組」も多く見られる109の初売り。徹夜組を含む行列客は、朝9時前の時点で5千人を突破。元日20時ごろから並んだという相模原市在住の恵美さん(25)ら4人は「整理番号は30番くらいだった。前後に並んでいる人たちと交代で食事の買い出しに行ったりして時間を過ごした」と振り返る。
全館オープンに先駆けて、福袋販売の先陣を切ったのは人気ブランド「セシルマクビー」。混雑を避けるため、毎年地下2階エントランス前の特設会場で先行販売を行うが今年は6時40分から販売開始。全館オープンは、これまでで最も早い7時だった。
大きなショッパーを抱えた若い女性で館内が混雑する中、9時ごろには階段やエントランス付近で福袋の「中身」を確認する姿が見られ、早くも「福袋交換会」がスタート。「誰か交換しませんか~」「交換してくださ~い」と声を上げながら、アウターやワンピース、帽子、靴など交換したいもの高く掲げたり、商品を手に歩き回ったりする買い物客などがエントランス前にあふれた。付近では、交換会の様子を写真に収める外国人観光客の姿も。
埼玉県から訪れた友椎さんと華莉菜さん(共に高校1年)は今年で4回目の「参戦」。「今日は8時くらいに来た。福袋を2個買ったが、交換し終わったらもう1、2個買いに行く予定」と話す。福袋の中身については、「良いものと微妙なものは半々。交換したものをさらに交換したりして、気に入るものをゲットしたい」と意欲を見せていた華莉菜さんや、「あまり気に入らなかった商品も交換してもらえたので大満足」(真央さん、中学2年)という感想も聞かれた。
同館広報担当者によると、「早朝からの行列が途切れず、全体の入場規制が解除されたのが18時だった」という。この日の総入館者数は約6万5,000人で、昨年の約6万8,000人とほぼ変わらなかった。