じゅうたんをキャンバスに-スパイラルでオランダ気鋭デザイン事務所展

3×4メートルのじゅうたんをキャンバスに、これまで手がけたグラフィックデザインを大胆に紹介する

3×4メートルのじゅうたんをキャンバスに、これまで手がけたグラフィックデザインを大胆に紹介する

  • 0

  •  

 オランダを拠点に活動する気鋭デザインスタジオThonik(トーニック)の日本初個展「en」が現在、スパイラル(港区南青山5、TEL 03-3498-1171)で開催されている。

スパイラルエントランスのアートワーク

[広告]

 明快なグラフィックとビビッドな色彩による力強いデザインで注目を集めるトーニックは、ThomasさんとNikkiさんが1993年に設立。メディア間を行き来する独自のアプローチやPRキャンペーンを特色に、ユトレヒト美術館、ヴァン・ゴッホ美術館などのカルチャーシーンにとどまらず、アムステルダム市、オランダ社会党など幅広い分野でのVI(ビジュアル・アイデンティティー)を手がける。

 トーニックの日本初個展となる同展は、同館チーフキュレーターの岡田勉さんが「トーニックの『自由で挑発的、ユーモアあふれる批判精神』を気に入った」(同館広報部の清水さえみさん)ことから実現したという。スパイラル1階のギャラリースペースとカフェスペースを合わせた空間全体を使った会場には、ポスター30枚に加えて、3×4メートルのじゅうたんをキャンバスに見立てた作品12点をがダイナミックに展示する。

 展示会タイトルの「en」はオランダ語で「~と(and)」を意味し、来年25周年を迎えるスパイラルのテーマ「アートを通じてめぐり合った『縁』に始まる『宴』『演』『艶』などの共有」を示唆するもの。トーニックはスパイラル・アニバーサリーイヤーのロゴデザインなども手がけており、現在同館ではトーニックが手がけたシルバーとピンクのドット柄のアートワークが、エントランスの床、2階までの壁面を覆っている。

 清水さんは「来場者からはこれまで『インパクトがある』『最近のスパイラルの展示の中では特に迫力がある』などの声が寄せられている」と話す。

 開催時間は11時~20時。入場無料。12月29日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース