代官山のクリスマス専門店「クリスマスカンパニー」(渋谷区猿楽町、TEL 03-3770-1224)に今年の売れ筋傾向を聞いた。
同店は1985(昭和60)年、「364日がクリスマスイブ」をコンセプトにクリスマス専門店としてオープン。ドイツを中心にチェコやオーストリア、アメリカなどからの輸入品をメーンにそろえる。取扱商品はオーナメントやクリスマスツリー、スノードーム、キャンドルなど2万点以上。
クリスマスツリーを飾るオーナメントの売り上げは例年同様変わりがなかったが、ライトが点灯する置物「スノーバディ」(1,890円前後)や「スノードーム」(1,050円~3,360円)、置物や皿として使用可能な「クリスマスプレート」(2,625円~3,990円)、サンタ型の置物「テラコッタサンタフィギア」(1,050円)など、巣ごもり需要を背景に手軽にクリスマス気分を味わえる小物や飾りに人気が集まったという。
特に「よく動いた」のは、色のバリエーションや柄など数十種類をそろえるリボン(1メートル300円~)。「手作りリースに飾る」「友人へのプレゼントへ使う」など「手作りのクリスマスを楽しむ方が増えているのでは」と店長の山崎公美さん。
そのほか、クッキーの老舗「泉屋」とのコラボレート商品「クッキー缶」(1,050円)も好評。同店オリジナルサンタクロースの絵がプリントされたクッキーなどが入った同商品は、今年の商戦に向けて11月から販売を開始した新商品。クリスマスギフトのほか、「お歳暮ギフト」としての需要も高く、既に1,000缶以上を売り上げたという。
山崎さんは「(例年は)お子さま、お孫さん連れのご家族でいらっしゃるお客さまが多かったが、(今年は)自宅でクリスマスを過ごす20代の方やカップルでいらっしゃる方が増えている」と話す。さらに、「良いものを大事に長く使いたいというニーズから、高額商品の動きが一部目立ったものの、全体的にはプレゼント単価が低くなっているのか、数十円・数百円のお菓子が多く売れた。(不況と言われているが)当店としては概ね売り上げに影響はない」とも。
営業時間は11時~19時(25日までは11時~20時)。年内は今月26日まで(最終日は18時まで)。