代々木公園野外ステージで12月12日・13日、子どもとアーティストがコラボするライブイベント「Kodomo Music & Art Festival 2009」が開催される。
主催は、2007年から音楽やアートなどの芸術表現を通した福祉活動を展開する「Ubdobe(ウブドベ)」。ミュージシャンの演奏に合わせて子どもたちがライブペインティングを披露する同フェスは、三宿の「KMA Studio」を会場に昨年スタート。障害の有無や国籍の違いを越えてさまざまな子どもたちに共同制作の機会を設けることで、「無意識的な差別の根絶」を目指す。
ステージに上がるのは、障害児施設・特別支援学校・インターナショナルスクール・小学校などへ通う60人前後の子どもたち。同フェスへ向けては今年8月からアートワークショップなどで練習を重ねてきた。ウブドベでは、重度の障害や病気などの理由からイベント会場やワークショップ会場に出向けない子どもを対象にした訪問型ワークショップも連動展開。期間中の会場では、同ワークショップで制作されたアート作品の展示も行う。
参加アーティストは元サニーデイ・サービスのボーカル曽我部恵一さんを中心にした4人組のロックバンド「曽我部恵一バンド」、30台以上の和太鼓を使ったパフォーマンスを展開する「GOCOO(ゴクー)」、ソウルシンガーのKeycoさん、カリフォルニアを拠点に活動するShing02さんなど、16組。
ライブペインティングは、無地のトートバッグをつなげた布地をキャンバスに、子どもたちが演奏に合わせてアート作品を制作。同バッグはその後、カンボジアやタイの子どもたちに寄付される予定だという。
ウブドベ代表の岡勇樹さんは「今後は日本中、世界中で同時開催していきたい。毎年のイベントにすることで、イベントに参加した子どもが大人になったときに企画・運営側になって、次世代の子どもへ引き継いでいけるイベントになれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時30分~16時。雨天決行。入場無料。