「バグダッド・カフェ」デジタルリマスター版、ユーロスペースで再映へ

「バグダッド・カフェ」がリバイバル上映。色彩と構図を再調整し、給水塔も鮮やかさを増した ©2008 KINOWELT INTERNATIONAL GmbH

「バグダッド・カフェ」がリバイバル上映。色彩と構図を再調整し、給水塔も鮮やかさを増した ©2008 KINOWELT INTERNATIONAL GmbH

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 1980年代後半のミニシアター・ブームの代表作「バグダッド・カフェ」(1987年、パーシー・アドロン監督)が12月5日より、「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で公開される。

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 同作は、アメリカの砂漠にオアシスの様にポツリとたたずむモーテルの女主人ブレンダとドイツからの旅行者ジャスミンとの交流を中心に、モーテルに集まる個性的な人々をとらえた群像劇。砂漠を舞台に女性同士の友情を情感豊かに描き出したストーリーや、カラフルな色彩や独自の構図、伸びやかな歌声が印象的な主題歌「コーリング・ユー」などで知られる。

 日本では1989年にシネマライズで初公開されてロングランし、全国で興行収入3億円を記録。「レインマン」(1988年、バリー・レヴィンソン監督)、「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989年、ジュゼッペ・トルナトーレ監督)などと並び、当時のミニシアター・ブームを代表する1作と言われている。

 今回の上映は、オリジナルのアメリカ版(91分)よりも16分長いバージョンとして1994年にリバイバル上映されたヨーロッパ版をもとにした、デジタルリマスターによるニュー・ディレクターズ・カット版。全カットについてアドロン監督が色彩と構図(トリミング)を再調整し、昨年のカンヌ国際映画祭で初上映し、好評を博した。

 ユーロスペースほか、全国のミニシアターで順次公開予定。

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