人間の顔面をモチーフに独自の世界を追求するイラストレーター木村タカヒロさんの個展「顔の中の夢」が現在、代官山「ギャラリー スピーク フォー」(渋谷区猿楽町、TEL 03-5459-6385)で開催されている。
1965(昭和40)年東京生まれの木村さんは、セツ・モードセミナー卒業。約20年前から人間の顔面をメーンモチーフにしたイラストレーションを描き始め、破った顔写真をコラージュして着彩し、新しい「顔画面」を作り出すという独自の作風で知られる。近年は「キムスネイク」として、キャラクター、アニ メーションでも活躍。実父は「タイガーマスク」や「サイボーグ009」などを手掛けた昭和を代表するアニメーター木村圭市郎さん。
「自身の原点に立ち返る」ことを目指す同展では、「私はずっと。顔の中で夢を見ていたのかもしれない―」(木村さん)という思いをタイトルに、すべて新作によるコラージュ作品40点を並べる。「ギャラリーのスペースを意識して制作した」という作品はすべて手作りのフレームに収められ、ガラス面への着彩など、作品を見る角度によって表情を変える最新の「顔画面」に注目が集まる。作品の販売価格は84,000円~。
12月4日には木村さんと映像クリエーター・井上晃一さんによる関連トークイベントも予定。18時30分~。要電話予約。
スピークフォーでは、今回の展示と連動してオリジナルの総柄Tシャツ(2万1,000円)やエコバッグ(3,675円)なども販売している。
開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。木曜休廊。12月9日まで。