飲食店の経営や弁当の製造、販売などを手がける「チーム二十一」(千代田区)は12月1日、青山オーバルビルに北海道オホーツク地区の食材を使用した郷土料理店「北海道オホーツク美幌食堂」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3575-7010)をオープンした。
美幌観光物産協会(北海道網走郡)の協力の下、北海道・美幌町を中心としたオホーツク地区の農畜産物や海産物などを使い、「美幌のまちおこし」「オホーツク地区の認知向上」を目的に出店した。
同社田畑修社長の20年来の友人、松村伸一郎さんが社長を務めるフレッシュ食品(本社=千葉県成田市)が美幌町に工場を構えているが、「隣接する網走や知床などへの通過点となり、なかなか地元産業が発展しない」ことなどから、まちおこしブランド「Bimo(ビーモ)」商品の開発に2007年から取り組み始めた。その後、まちおこしのため「美幌食堂」を企画。松村さんがチーム二十一の株主であることから同社が商品開発、店舗経営を請け負うかたちとなった。
同社が運営する、ラゾーナ川崎プラザ(神奈川県川崎市)内の4カ月に一度業態を変える企画店舗「シーズンキッチン」で「テスト出店」を行ったところ好調だったため、青山への出店を決めたという。
店舗面積は28坪で、席数は52席を用意。ガラス張りのファサードや店内壁面には、美幌の観光ポスターを掲出する。店内では、美幌周辺の産物「蝦夷わさびじょうゆ漬け」に付けて食べる「オホーツク北斗ポークの炭火焼豚丼」(850円~1050円)や、美幌町産のきたあかりやシンシア、斜里町産のインカのひとみの3種のジャガイモを使い、それぞれの「特性」に合わせて作るサラダ「ポテトサラダ」(480円)などを提供する。客単価は、ランチ=900円、ディナー=2,800円を見込む。主なターゲットに30歳前後のサラリーマンやOLを見込む。
店内には美幌の物産販売コーナーも設け、丸大大西パン(網走郡)のラスク「オホーツクのラスクやさん」(8枚入り、315円)なども販売。「美幌の情報発信基地」としても機能していくという。
田畑さんは「美幌の場所をたくさんのお客さまに知っていただき、オホーツクエリアの大自然がはぐくんだおいしい食材を紹介できれば」と話す。「周辺のオフィスワーカーを中心に、北海道国際航空(本社=北海道札幌市)にも協力いただいているので、観光客の取り込みにつながれば」とも。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~23時30分(土曜・日曜・祝日は11時30分~22時まで)。