六本木・東京ミッドタウン(港区)をメーン会場に、10月30日から開催される複合デザインイベント「DESIGNTIDE(デザインタイド)TOKYO 2009」の開催に伴い、広域渋谷圏各所にもギャラリーやインテリア店など20を越える「エクステンション会場」が出現する。
同イベントは、2004年に終了した「東京デザイナーズブロック」の流れを継承するデザインイベントとして2005年に第1回を開催。インテリアやプロダクト、ファッション、アートなど幅広い分野の企業やデザイナーらが国内外から集結した。第1回開催以来、原宿・明治通り沿いの空きビルだった「東洋ビル」(既に建て替え)、千駄ヶ谷・国立競技場へと年々メーン会場を変え、昨年から同所に拠点を構えている。
青山や原宿などの渋谷周辺のショップやギャラリーでは例年同様、各空間で作品を披露する関連企画「TIDE EXTENSION(タイドエクステンション)」でイベントを盛り上げる。参加37拠点のうち、広域渋谷圏の開催拠点は20拠点以上。インテリアやプロダクト、ファッションなどを軸に、国内外のクリエーターが実験的な試みを繰り広げる。
インセンスショップ「リスン青山」(渋谷区神宮前5)ではガラス展「The color of scent-大室桃生展-」を開催。「パート・ド・ヴェール」と呼ばれる技法で制作を続けるガラス工芸作家・大室桃生さんの新作ガラス作品を展示する。開催時間は11時~20時。入場無料。
「ロモグラフィー・ギャラリーストア・トーキョ」(港区南青山4)では、著名写真家が参加する銀塩写真を継承するためのプロジェクト「ゼラチンシルバーセッション」と、ユニークなアナログカメラを紹介するロモグラフィーによる写真展「I LOVE FILM」を開催。石塚元太良さんや平間至さん、操上和美さん、中野正貴さんら20人が「LOMO LC-A+」をはじめとするアナログカメラで撮影した作品を展示する。開催時間は12時~20時。入場無料。
目黒通り沿いのリノベーションホテル「CLASKA(クラスカ)」(目黒区)では1階から屋上までの全館で展示会を開催。3階のギャラリー兼ショップ「DO」と8階のクリエーターズマーケット「mixroom」を中心に、今秋より展開を始めたクラスカのオリジナルプロダクトと、デザイナー・寺山紀彦さんや藤城成貴さん、白鳥浩子さんらゲストデザイナーを迎えて手がけた作品を展示する。開催時間は11時~19時。入場無料。
ファッション関連では「セオリー青山本店」(南青山6)で、2005年にスウェーデンのストックホルムで始まったプロジェクト「Urban Forest -pattern-(アーバンフォレスト-模様-)」による作品を展示するほか、「セオリー青山ベルコモンズ」(北青山2)ではイギリス人アーティスト・ニック・チャーンレイさんとアート・デザイン集団「Little Red Dots」によるインスタレーションを行う。アルフレッドバニスター代官山店(猿楽町)では、アーティスト・小町渉さんの作品展「ガーデニングパンクス」を開催。各店とも営業時間は11時~20時。
ほかにも、オモギャラリー(神宮前3)でデンマークのアイウエアブランド「orgreen(オルグリーン)」の商品を展示、「ポール・スミススペース」(神宮前5)ではデザイナーのポール・スミスさんが集めているアートコレクションを展示するなど、各会場で関連企画を展開する。
11月3日まで。