オフィスデザインなどを手掛けるデザインワークスプロジェクト(渋谷区神宮前6)は8月29日、明治通り沿いの渋谷~原宿の中間にダイニングとギャラリーが一体になった複合店「CLUH(クルー)」(渋谷区神宮前6、TEL 03-5468-0348)をオープンした。同店は、8月に千駄ヶ谷から移転したばかりの同社新オフィスに併設するかたちで開いた。
同社が手掛ける、「日本伝統の再構築」をテーマにした商品サイト「REAL JAPAN PROJECT」のリアルショップともなる同店。「本質と遊び心の共存」をテーマに、30代前後のビジネスマン、バイヤー、スタイリストなどを中心に「大人が楽しめる店」を目指し、ギャラリーとダイニングを複合展開する。
店舗面積は40坪で、ダイニング客席は44席。建築設計事務所「みかんぐみ」(横浜市中区)が空間デザインを手掛けた店内は、さびた鉄のような黒皮塗装のキッチンに、左官仕上げの壁面など、屋外向けの素材やテイストを取り入れた。ギャラリースペースは入り口正面の壁面に開設。壁のレンガやテーブルのタイルなど、配色数を限定しながら「豊かな空間作り」を目指したアートディレクションは「macla」(渋谷区渋谷2)社長の山崎晴太郎さんによるもの。
沖縄県産の琉球ポークや茨城県産の有機野菜、旬に合わせて漁港から取り寄せる魚介類を使ったメニューは、オリーブオイルやアンチョビ、にんにくを使ったソースに新鮮野菜をつけた「菜園風バーニャカウダ」(1,400円)、旬の魚介類をアサリと白ワインで煮込んだ「本日の鮮魚のアクアパッツァ」(2,400円)など、イタリアン、フレンチをベースにラインアップ。客単価は、ランチ=1,200円、ディナー=3,000円~5,000円を見込む。
ギャラリースペースでは、山梨県の和紙製品ブランド「SIWA」による、強度と耐水性に優れた和紙を使ったトートバッグ(7,245円)、柔らかいフォルムのティッシュボックス「SWING」(8,400円)など、現在15ブランド約120点の商品を扱う。
「今後はギャラリーとダイニングを連動し、各都道府県にスポットを当て、期間限定でその地域の食材のみを使った料理を展開する予定」とPR担当の河内宏仁さん。神宮前エリアへの出店については「ここ数年元気がなくなってきているエリアだと感じる」とし、「大人がくつろげるコミュニティスペースとして、さまざまな刺激や種が集まり、出会い、交わることで、新しい文化が生まれる場所を目指す」と話す。
営業時間は11時30分~24時。