渋谷・アディダスに女子マラソン銀メダリスト尾崎好美選手-レース秘話も

ベルリン大会で獲得した長方形の銀メダルとシューズを持って笑顔をみせる尾崎好美選手

ベルリン大会で獲得した長方形の銀メダルとシューズを持って笑顔をみせる尾崎好美選手

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 第12回世界陸上選手権ベルリン大会の女子マラソンで銀メダルを獲得した尾崎好美選手が8月27日、アディダス直営店「アディダスパフォ-マンスセンター渋谷」(渋谷区宇田川町)に来店し、山下佐知子監督とともに入賞までの秘話を語った。

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 帰国したばかりという尾崎選手は、黄色いジャージーにヒザ丈のスポーツウエアで登場。銀メダル受賞について「気持ち良かった」と話し、デッドヒートが続いた終盤については「コース3周目までは早かった。最後の4周目は長いと感じ、苦しんだ」と振り返った。山下監督も「力を出し切ってくれた」と笑顔で応じる。

 今回のコースは「石畳や線路があったり急に道幅が狭くなったりと、回りの選手との接触などの不安もあった」という尾崎選手。対して山下監督は「道幅が狭いことについては(尾崎選手の)体がきゃしゃな分、小回りが利いて有利」とアドバイスしたという。3年前から尾崎選手をサポートするアディダスでは同大会へ向けて、高速ランニングモデル「アディゼロ pro4」をベースに尾崎選手の要望を反映し、ソールを1.5ミリ厚くした特別仕様を用意。「グリップ性」「ホールド性」を高めることで、ベルリンの固くて滑りやすい石畳コースに備えた。

 近年増加傾向にある一般ランナーへ向けて、尾崎選手は「わたしの姿を見て感動してくれたり励みになったりすればうれしいが、わたし自身も実業団の選手や一般ランナーの姿を見て元気をもらうことも多い」と話し、「これからも一緒にマラソンを楽しみたい、頑張りましょう」とアドバイス。「今後は海外のレースなど、強豪選手のいるレベルの高い大会で自分の力を試していきたい」と意気込んだ。

 1981年生まれ、神奈川県出身の尾崎選手は、私立相洋高校卒業後、第一生命へ入社して陸上競技部に所属。主にトラック・駅伝の選手として1991年世界陸上女子マラソンで銀メダルを獲得するなど活躍した。フルマラソンは昨年3月の第29回名古屋国際女子マラソンが初参加で2位入賞、同年11月の第30回東京国際女子マラソンで初優勝し、今回の世界陸上への切符を手に入れた。

 同大会で尾崎選手が使ったシューズは9月6日まで、同店に展示される予定。営業時間は10時~21時。

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