幼少期を渋谷で過ごしたというアマチュアギタリストでイベンターの塚越清敬さんが8月12日、自身初となる野外ライブイベント「夏祭'09」を代々木公園野外ステージで開く。
1981年東京生まれの塚越さんは、専門学校時代からさまざまなバンドに在籍し、ギタリストとしてインディーズデビューも経験。今回のライブは、イベンターでもある塚越さんが吉祥寺のライブハウスを舞台に2006年9月から不定期に開催する音楽イベント「GroovyJunkBeer」を引き継ぐもの。
「GroovyJunkBeer」は、「自信をもって紹介するバンド」を集めて「お酒を飲みつつ会場が一体になって行く」ことを目指す音楽イベントで、「とてつもない本数のビール」を売り上げあこともあったという。「でも、どんどんルーティン化して刺激がなくなってきた。そのタイミングで、当時力を入れていた所属バンドを脱退。『何かでかいことをしよう』と決め、『野外でのフリーイベント』を思いついた」(塚越さん)。
幼少期に渋谷で育ち、代々木公園にホコ天や野外ライブを見に行った経験から、「野外でするならば代々木で」と思い立った塚越さん。音響や照明など、すべてを自分たちで手配する必要のある野外ライブ開催へ向けて、SNS「mixi」でスタッフを募集。現在有志で集まったスタッフは、mixiで知り合ったメンバーを含めて20人に上るという。
当日は、熱のこもった濃厚なライブが持ち味の女性4人のミクスチャーバンド「ズクナシ」や、「FLYING KIDS」のリーダー伏島和雄さんがプロデューサーを務める「Chunky6」など、10組のミュージシャンが出演を予定。「信頼でき自信を持って紹介できるアーティストばかり。ジャンルにこだわらず、誰もが見られるイベントを目指してブッキングした」。
苦情・天候・運営資金など、当日までさまざまな問題があるが、「今年が初回。踏み出す一歩がどれだけの歩幅になるかが重要。当日来ていただいた皆さまが帰る時に笑顔であるようなイベントにしてみせる。代々木公園という場所はいろいろ制限もあるが、制限があってこその挑戦。来年も代々木公園で行いたい」と意気込みをみせる。
開催時間は12時~19時15分。入場無料。大雨や台風の場合は中止。