異色の演劇「3人いる!」、飴屋法水さん演出で再演へ-リトルモア地下

リトルモア地下で、12日間12バージョンで上演される「3人いる!」

リトルモア地下で、12日間12バージョンで上演される「3人いる!」

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 複数の役者が1つの役柄を移動し合う異色の演劇公演「3人いる!」が7月31日から12日間、千駄ヶ谷のギャラリー「リトルモア地下」(渋谷区千駄ヶ谷3、TEL 03-3401-1042)で行われる。演出は「東京グランギニョル」などで知られる演出家でアーティストの飴屋法水(あめやのりみず)さん。

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 1961年山梨県生まれの飴屋さんは、劇作家唐十郎さんが主宰する「状況劇場」に17歳で参加した後、1980年代に劇団「東京グランギニョル」や「M.M.M」を旗揚げ、退廃的な世界観で独自の演劇表現を追求した。1990年代には現代美術に活躍の場を広げ、1995年のヴェネツィア・ビエンナーレ参加後に美術活動を停止。2005年、白い箱に24日間閉じこもり続けた「バ  ング  ント」展で活動を再開すると、2007年には平田オリザさんの戯曲演出などでも好評を博した。

 「3人いる!」は、劇団「東京デスロック」主宰の多田淳之介さんが2007年に脚本・演出を手掛けた演劇公演。舞台に立つ3人の出演者が1つの役柄を巡って移動したり、複数の役柄を1人が演じ分けたりする大胆な展開は、実験的であると同時にユーモラスだ。

 2007年に多田さん演出の「3人いる!」を上演した同ギャラリーは、飴屋さんに再演を相談。飴屋さん独自の発想から、連日異なるキャスト、設定の「3人いる!」を12日間再演するという「笑っちゃうくらい前人未踏」(同ギャラリー)な企画が実現した。

 もともと複雑な構造を持つ脚本に加えて、出演陣には、知り合いなどに声をかけて集まったという会社員や学生、日本語学校の学生なども。期間中は舞台経験のない人や外国人などが、さまざまなバージョンで連日舞台に登場する。

 開演は連日15時~、19時30分~の2回(昼夜同じバージョンの2回公演)。8月12日まで(同6日休演)。チケットは、前売り=2,500円、当日=3,000円(全席自由)。リトルモア地下で電話予約を受け付ける。

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