南青山の複合ギャラリー「PLSMIS(プラマイ)」(港区南青山1)で7月3日、写真家の有高唯之さんの初となる個展、皆既日食写真展「NAVEL」が始まった。
国内で46年ぶりに観測できる今月22日の皆既日食に合わせ、有高さんがライフワークとして撮影してきた「日食」をテーマに個展を開催。「日食を『へそ』として、自然と人間が結びつく場を作り上げたい」という思いから、タイトルは日本語で「へそ」を意味する「NAVEL」とした。
1971(昭和46)年生まれの有高さんは、「SWITCH」「BRUTUS」「サイゾー」などのカルチャー誌やCDジャケット、広告などの分野で活動中の写真家。2001年にアフリカの国ザンビアで初めて皆既日食に触れ、以後その様子を追いかけている。「朝太陽が昇り、夜太陽が沈むというルーティンの中に、イレギュラーな現象が起こる。その度合いに感動した」(有高さん)。
同展では、中央アジアのアルタイ共和国(2008年)とトルコ(2006年)で起きた日食と、そこに集まった人たちの姿を撮影した作品を中心に30点を展示。有高さんがアルタイ共和国を旅したときの写真も紹介する。「日常の中に非日常がやってくるのが日食。世の中の見方が変わってくるのを感じてもらえたら」(同)
5日(15時~)は、Think the Earthプロジェクトのプロデューサー、上田壮一さんと有高さんのトークイベントを、12日(18時~)は、皆既日食ハンターJIJICOさんと皆既日食サイト「ECLIPSE GUIDE NET」編集長・さとう葉さん、有高さんのトークイベントも開く。
営業時間は11時~21時。入場無料。今月12日まで。