日本未公開のウクライナ映画4作を一挙に上映する映画祭「ウクライナ映画祭2009」が4月26日、25日、渋谷「アップリンク・ファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で開催される。
1991年のソビエト連邦崩壊時に独立した東ヨーロッパの1国、ウクライナは旧ソ連時代の1986年にチェルノブイリで原発事故も経験した地域。同祭では、旧ソ連時代の20年間に上映禁止などの厳しい検閲を受けながら、ペレストロイカ以降、1987年のロカルノ国際映画祭で「長い見送り」(1971年)が国際批評家連盟賞を受賞し再評価された女性監督キラ・ムラートワさんの作品などを上映。
ムラトーワ監督作品では、人間の深層を痛快に描いた近作「ダミー」(2007年)と「調律師」(2004年)の2本を公開するほか、卒業制作作品「翌日戦争が始まった」が日本公開されたユーリー・カラ監督による作品もラインアップ。「カラリョフ」(2007年)は、旧ソ連時代の激しい思想弾圧を描いたノンフィクション。チェルノブイリ原発事故で被災した少女を主人公とするヒューマンドラマ「アヴローラ」(2006年)は、オクサナ・バイラック監督による作品。
併設のギャラリー「アップリンク・ギャラリー」では今月22日~27日、ウクライナの民芸品・衣装などを展示・販売する。営業時間は12時~22時。
上映時間は14時30分~。鑑賞料は1作品につき1,200円(「ダミー」「調律師」は2本立て)。