原宿のギャラリー「PATER’S（ペーターズ）Shop and Gallery」（渋谷区神宮前2、TEL 03-3475-4947）は4月17日より、雑誌や広告などで活躍する5人のイラストレーターによるグループ展を開催する。

　同ギャラリーは、70～80年代にかけてエアーブラシを使ったイラストやパステルカラーで描く人物画などで人気を集め、海外でも活躍した故・ペーター佐藤さんが1986年にオープン。オリジナルポストカードやポスターを扱うショップのほか、ギャラリーでは若手から著名作家まで幅広いアーティストを紹介してきた。

　同展では、書籍や雑誌、広告などにアートワークを提供する5人のイラストレーターを紹介。テーマは設けず、5人それぞれが自由に描いた新作を披露する。1981年生まれの北村人（じん）さんは、雑誌「中央公論」「小説すばる」の連載などを手掛ける若手。素朴なタッチで描く味わいのある木炭画やクレヨン画で知られる。

　富山出身の得地直美さんは、食材がテーマのフード雑誌「旬がまるごと」（ポプラ社刊）の連載で全国の市場を訪ね歩く。モノクロの深みのある作品が特徴の信濃八太郎（はったろう）さんは、雑誌「GQ」「Coyote」などの連載を手掛ける傍ら、同ギャラリーのスタッフも務めている。会場には、手描きならではの繊細さやぬくもりが伝わる「春」らしい作品がそろう。

　営業時間は12時～19時（木曜定休）。入場無料。今月22日まで。