青山通り沿いに3月26日、ファッション、飲食などの店舗とオフィス区画から成る複合商業施設「Ao(アオ)」(港区北青山3)が開業した。
施設は、2004年3月以降空き地となり、家庭用ゲーム機「Xbox360」のプロモーション施設やサッカーW 杯ドイツ大会期間中の「ナカタドットネットカフェ」などの「期間限定」拠点が相次いで開設され話題を呼んだ青山通り沿いの土地を再開発。ダイショウ・ティーディーエー(港区南青山5)が建築主となり、青山・フロムファーストビルなどのプロデュースで知られる浜野総合研究所(北青山3)が内装やテナントに関する商業コンサルタントを手掛けた。
同地に店を構え2004年に一時閉店、外苑前近くの仮設店舗で営業を続けていた高級スーパーマーケット「紀ノ国屋」は、施設のグランドオープンに先駆け、昨年11月に同ビル地下1階に新店をオープン。「創業地」での営業を再開している。
ビルは、5階建ての低層部と16階建て高層タワーの2棟(いずれも地下2階)に分かれ、5階までの商業区画に40テナントが出店する。青山通りに面した1階・路面には来月24日に開業するシャネル世界初の香水・化粧品専門店「CHANEL AOYAMA」をはじめ、ギリシャ発ジュエリーブランド「フォリフォリ」の旗艦店、米コスメブランド「ボビイ ブラウン」日本初の直営店などが出店。
1階にはほかに、老舗パン「ドンク」のカフェ・ブラッスリー併設型店や人気コスメブランド「RMK」の旗艦店、国内ファッションブランド「ヤッコマリカルド」の新店などもオープン。ファッションでは、上海の若手女性デザイナーが手掛ける「デコスター」(2階)や高級ランジェリー「ラ・ペルラ」(2階)、ゴルフウエアなどのスポーツカジュアル「パーリーゲイツ」(4階)などが出店する。
出店テナントの中でも目立つのは、シューズ、バッグや、コスメなどの雑貨を扱う専門店。ニュージーランド発コスメやNYのランドリーブランドなど各国から取りそろえたコスメや雑貨などをブランドごとのゾーンに分けて展開する「アントレ スクエア」は2階に出店。シューズは、デンマーク発「ECCO(エコー)」日本初のコンセプトストア(1階)や、店内でオリジナルの靴を作れる3Dカラーオーダーシステムを導入したニューバランスのレディスコンフォートシューズライン「アラヴォン バイ ニューバランス」の直営店(4階)など幅広いブランドがそろった。
飲食店は、ウィーンの老舗カフェレストラン「ラントマン」の日本1号店で、ウインナーコーヒーやグーラッシュなどの伝統料理、スイーツなどを提供する「カフェ レストラン ラントマン」(4階)と、プール付き空間でグリル料理や各地のワインなどを提供する「トゥールームス グリル/バー」(5階)と「ドンク青山店」(1階)。
このほか、6階にはヘアサロン「ナチュラル アオヤマ」、8階・9階には「シティバンク銀行 青山支店」がそれぞれオープンした。
営業時間は、物販=11時~21時(紀ノ国屋は9時30分~)、飲食=11時~23時。