国内ライフスタイル誌の先駆けとして80年代から発行を続けてきた雑誌「エスクァイア日本版」が5月23日発売号をもって休刊することが明らかになった。同誌発行元でTSUTAYAグループのエスクァイア マガジン ジャパン(港区北青山1)が2月24日に発表した。
1933年、米シカゴで創刊した「エスクァイア」の日本版として1987年に創刊した同誌は、「ライフスタイル・マガジン」の先駆けとしてファッションやカルチャーなど生活全般の情報を幅広く掲載。近年は表参道や外苑前エリアの施設やカフェと協力し、歴代カバー展や限定カフェ、ギャラリー企画を展開するなど誌面と連動したイベント事業も積極的に展開。感度の高い男性読者らを中心に支持されてきた。
休刊の背景について同社は「さまざまなライフスタイルの提案という側面では一定の役割を果たした。昨今の金融情勢の悪化により、今後の広告不況の一層の深化を踏まえて早期に新たなスタートを切るべきだと判断した」などと説明。「休刊までの3号は従来にも増して内容に磨きをかけ、永久保存版となるような特大企画を構想中」(同社)としている。