恵比寿の複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3446-4977)内のギャラリー「ナディッフ・ギャラリー」で1月20日、若手現代アーティスト泉(いずみ)太郎さんの個展「山ができずに穴できた」が始まる。
1976年奈良県生まれの泉さんは、2002年に多摩美術大学院美術研究科を卒業。身の回りにあるものなど日常にあふれるモチーフを使い、ユーモアや残酷さ、ゆるさなど多彩な表情を持つ映像やドローイング、立体作品などのインスタレーションを精力的に発表してきた。初の個展開催は2002年、銀座「ペッパーズロフトギャラリー」。グループ展ではソウルやニューヨーク、ロサンゼルスなど海外でも作品を披露している。
今回の個展「山ができずに穴ができた」では、「作りながらも、作っていないようで、本当に作ってるの?と思われても、結果的には展覧会の風景が…」(泉さん)をコンセプトに、新作の映像作品を公開するほか、展覧会のために制作した「ガイドブック」的カタログの刊行に併せ、書店でも「一見違和感のある」展示を行う。
会期中のカタログ予約・購入者には、泉さん自らがドローイングを描く特典も。ほかに、エッセー集「美術妙論家」と写真集を同時発売。期間中、同施設4階の喫茶&スナック「MAGIC ROOM??」(TEL 03-6408-9255)でも、泉さんによる展示企画を展開する。
営業時間は12時~20時。入場無料。3月7日まで。