道玄坂の映画館「渋谷ピカデリー」閉館へ-23年の歴史に幕

「渋谷ピカデリー」劇場内の様子。30日、渋谷での約23年の歴史に幕を閉じる

「渋谷ピカデリー」劇場内の様子。30日、渋谷での約23年の歴史に幕を閉じる

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 渋谷・道玄坂「ザ・プライム」最上階で23年にわたり営業を続けてきた映画館「渋谷ピカデリー」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3770-1990)が1月30日、閉館する。

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 渋谷ピカデリーは1985年、「渋谷松竹セントラル」(2003年に改名)として開館娯楽施設や飲食店などが集積する商業ビル、ザ・プライム6階に開業。当初は、映像文化の発展を目的に「洋画専門館」として営業、その後洋画、邦画の新作ロードショーを中心に上映してきた。同じフロアには同館開業と同年にオープンした劇場「シネセゾン渋谷」も隣接している。

 運営会社の松竹によると、閉館は同社が昨年新宿にオープンしたシネマコンプレックス「新宿ピカデリー」の開業による「都内西地区のマーケット再編」(同社・映画興行部)に伴うもの。

昨年7月、新宿靖国通り沿いの旧「新宿松竹会館」跡地に開業した新宿ピカデリーは、都内最大規模の10スクリーンを備え、新施設開業のため閉館した旧「新宿ピカデリー1・2・3・4」の規模を大幅に上回る大型シネコンにリニューアル。これに伴い、都内西地区のマーケットを「新宿に集約する」(同)という。

 渋谷ピカデリーでは同16日より、ラスト上映作品としてレオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ主演のスパイ・スリラー「ワールド・オブ・ライズ」(リドリー・スコット監督)を公開する。

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