「ロックンロール・ミュージアム」閉店迫る-エルビス像閉幕式も

閉店が迫った原宿「ロックンロール・ミュージアム」。エルビス像(写真左)は閉店後、地方イベントなどで登場予定

閉店が迫った原宿「ロックンロール・ミュージアム」。エルビス像(写真左)は閉店後、地方イベントなどで登場予定

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 ザ・ローリング・ストーンズ専門店「ギミーシェルター」など往年の人気ロックバンド専門店が集積した原宿の複合店「ロックンロール・ミュージアム」(神宮前1、TEL 03-3404-2120)が1月18日に閉店する。

ロック専門店が集積した店舗外観

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 1982年のザ・ビートルズ専門店「ゲットバック」開業を皮切りに、1985年にエルビス・プレスリー専門店「ラブミーテンダー」、翌1986年に「ギミーシェルター」と、名だたるロックスターの名曲を店名に掲げ、各スターの公式グッズを展開してきた専門店が18日、そろって実店舗の営業を終える。

 運営はゲットバック開業と同年に設立されたジャパン・オールラウンド・ミュージック(渋谷区千駄ヶ谷4)。高田馬場にオープンしたゲットバックを1985年原宿に移転して以来、20年以上にわたり原宿の地で多くのロックファンを見届けてきた。「地価の高騰や海外大型店の進出などが原因で店を閉じることになるが、今後は地方でのイベントやホームページで販売を続けていく」(同社・宣伝企画部の金子弘さん)という。

 閉店が迫り、各店では昨年から段階的にアイテムを放出するなどの閉店フェアを展開してきた。1階「ラブミーテンダー」では、今月12日と18日、店前広場のエルビス・プレスリー像の前で昨年11月から特別店長を務める歌手の田村シンジさんがライブを開催する。

 地下1階「ゲットバック」は今月より、26年間の営業にかけて最大で50%オフの「全品26%オフ」セールを展開。店内では店のヒストリー映像や資料を上映、同11日には音楽評論家・宮永正隆さんがビートルズ研究の最新資料を披露する「ビートルズ大学」も店内で開催した。最終日には来店者全員にポストカードを進呈する特典も。

 同じく地下1階の「ギミーシェルター」では「ファイナルセール」と題し、ゲットバックと同様、22年間の営業にかけ店内のストーンズ関連商品(一部を除く)を22%オフで販売。これまで非売品だった展示品も放出する。最終日には歴代店長が来店し、来店者全員にポストカードを進呈する。

 1993年に小泉純一郎元首相や和田アキ子さん、米ロックミュージシャン、ジョン・ボン・ジョヴィさんら各界の著名人によって寄贈されたエルビス・プレスリー像の閉店後の行方については「当面は製造元でいったん保管し、地方での販売イベントなどの際に持ち込むことも検討している。どこかに売るようなことはない。ファンの望むかたちで利用できれば」(金子さん)。

 最終日18日には、閉店セレモニーとしてエルビス像の「閉幕式」も予定している。営業時間は全店11時~20時。

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