定食、めん類などの外食事業を展開するマルハンダイニング(江東区)は昨年12月22日、渋谷にラーメン専門店「てんがら」初の路面店「てんがらラーメン渋谷店」(渋谷区渋谷3、TEL 03-6427-9877)をオープンした。
2003年4月設立の同社は、定食、めん類の「ごはんどき」やカレー専門店「HOTTAJI(ホッタジ)」、カフェ業態では「カフェ バンカレラ」や「ZOKA」などを展開し、これまでに約460店舗を親会社でパチンコ大手のマルハンが運営するパチンコ店内に併設するかたちで出店。てんがらは昨年7月にスタートした新業態で、現在鹿児島、大阪、名古屋、静岡に進出、渋谷店は関東初出店となる。併設型の既存店とは異なり、初の路面店としての出店となる。
場所は、渋谷警察署向かいの明治通り沿い。店舗面積は約20坪。席数はカウンター(12席)を含め38席。同社営業グループ・てんがら運営担当の古谷崇さんは「首都圏でのターゲットはビジネスマン。店舗もパチンコ店内ではなく、路面に構える必要があった」と説明する。
主力メニューは、鹿児島県串木野市の名物「マグロラーメン」を参考に自社で開発した「てんがららーめん」(800円)。マグロのアラから取っただしに、鹿児島県の「南国元気鶏」と生後110日以内の鹿児島産豚から取り出したそれぞれのだしをブレンドしたスープを使用。「マグロのアラから出る臭みを、鶏と豚のだしを程よい割合で混ぜることでうまみに変えた」(古谷さん)という。店では、鶏と豚のだしだけを使ったラーメン(700円)なども提供する。
各ラーメンにライスをつけたセットメニュー(800円~)のほか、ラーメンダイニングとして営業する夜は一品料理などの夜限定メニューも提供する。石焼きビビンバ風の「石鍋マーボー」(670円)や九州では定番のメニュー「薩摩揚げ 2品盛り合わせ」(300円)、「揚げ黒豚」(680円)などを用意。アルコールは、ビール(390円~)や焼酎(530円~)、サワー(390円~)など。客単価は昼が800円~1,100円、夜が1,200円~1,800円。ターゲットは20代~40代後半のビジネスマンやOLが中心。
営業時間は11時30分~16時、17時~翌2時(土曜・日曜・祝日は22時まで)。