岡本太郎・モザイクタイル「青春」の下絵、岐阜県で発見-公開へ

1956年に制作された岡本太郎のモザイクタイル壁画「青春」の下絵

1956年に制作された岡本太郎のモザイクタイル壁画「青春」の下絵

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 岡本太郎記念館(港区南青山6、TEL 03-3406-0801)は12月1日、1956年に岡本太郎が制作したモザイクタイル壁画「青春」の下絵が、11月に岐阜県で発見されたことを発表した。

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 岐阜県現代陶芸美術館(岐阜県多治見市)の学芸員が、展示会の準備を進める中、地元多治見市の壁画の制作などを行うミスズアート・スタジオ(岐阜県)の倉庫に眠っていたところを発見。現存していたことさえ知られていなかった「幻」の作品が、同館に引き渡された。当時「青春」の壁画制作を同社が担当しており、壁画の完成後も下絵をそのまま保管していたと見られている。下絵のサイズは縦74センチ×横115センチ。

 「映画劇場は若い男女が青春を謳歌(おうか)し、老人は若返りのために行くところだ」という岡本太郎の考えから名付けた壁画「青春」は、築地にあった松竹セントラル劇場に設置されていたが、1999年の閉館に伴い、建物と同時に取り壊された。壁画のサイズは、縦345センチ×横620センチ。同館は今回発見された下絵について「構図や配色を知る上で貴重な作品」という。

 下絵は今後、絵画修復家・吉村絵美留さんによって修復作業を行い、同館での公開を予定している。

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