イギリスの児童文学「くまのパディントン」の出版50周年を記念した企画展「パディントン ベア50周年記念展-新しいパディントン ベアが生まれたよ-」が11月28日、渋谷「ロゴスギャラリー」(渋谷パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で始まった。
帽子と青いダッフルコートを身にまとい、人間の言葉を話すママレード好きのクマ、パディントン ベアは、ロンドンのパディントン駅でブラウン夫妻に出会ったことから名付けられ、ブラウン一家に迎え入れられる。彼が思いがけない失敗や勘違いなどから次々と騒動を巻き起こす愉快なストーリー。
当時BBC放送のカメラマンだったマイケル・ボンドさんが妻のために購入した小さなクマのぬいぐるみから発想を得て1957年に創作。翌年の1958年にイギリスで出版後、これまでに世界30カ国語以上に翻訳され、3,000万部以上を発行する。日本では福音館書店(文京区)から全10巻のシリーズが出版されている。
同展では、パディントン ベアのこれまでの歴史をパネルで紹介するほか、過去に発表された国内外のぬいぐるみやイラストを展示。フリーのイラストレーターとして雑誌や書籍などで活躍し、「チーズはどこに消えた?」(扶桑社刊)の挿画を手掛けたことでも知られる長崎訓子(くにこ)さんが、イギリス人以外では初めて描き下ろしたパディントン ベアの原画16点も紹介する。
会場では、長崎さんが描いたパディントン ベアのイラストを使ったカレンダー(1,575円)をはじめ、50周年を記念した「ぬいぐるみ」(4種類、1,155円~)やダイアリーノート(1,575円)などを販売する。長崎さんのオリジナルイラストをプリントしたポストカードセット(1,680円)やカップ(3種類、2,940円~)なども。
営業時間は10時~21時(最終日は17時まで)。入場無料。12月10日まで。