ニフティ(品川区)は11月26日、恵比寿スパジオ(渋谷区恵比寿南2)で今年の「言葉」を振り返る第1回ブロガーイベント「Word of the Year’08」を行い、「ブロガーが考える今年の漢字」を発表した。
同社が運営するブログ「ココログ」を利用するタレントの眞鍋かをりさんや占星術研究家、鏡リュウジさんらをゲストに招き、一般のブロガー約80人と今年を振り返ったほか、来年に向けて抱負などを語った。そのほかのゲストは、書家の森大衛さんと日経トレンディー編集長、渡辺敦美さん。
ゲストによるパネルディスカッションでは、「原油高」「アイフォーン」「H&M」など今年話題になった出来事の一覧を見ながらゲストが意見を交わす中、進行を務めた渡辺さんは「食品の値上げやガソリン価格高騰などで消費者が物を買わなくなったが、低価格のものには手を伸ばした。1993年のバブル崩壊後に訪れた『アウトレット』と同じで、時代は繰り返すともいえる」と今年を分析した。
その後、ゲストがそれぞれの「今年の漢字」を発表。眞鍋さんの一字は「破」。「耐えきれなくなり何かがはじけた感じがした事件などから」とコメント。「再」を発表した鏡さんは「終わったと思った事件が繰り返されたことのほか、『再生』という気持ちも含む」と説明した。「震」を書いた森さんは「中国の四川大地震や、北京五輪で活躍した選手の『心の揺れ』などに興味が引かれた」と話す。
「ブロガーが考える今年の漢字」の発表では、今月12日から「ココログ」で募集していた「今年の漢字」の集計と、会場に集まったブロガー約80人がそれぞれ色紙に表した漢字をもとに、ゲストが今年の一文字を選定。その結果、「変」の一字に決まり、森さんが大きな和紙に書き上げて見せた。