仏・著名シェフ、アラン・デュカスさんがプロデュースする店として知られ、今年8月、オーナー会社の民事再生法適用申請に伴い一時閉店していた青山のフレンチレストラン「BENOIT(ブノワ)」(渋谷区神宮前5、TEL 03-6419-4181)が12月4日、営業を再開する。
店が最上階に入居する青山通り沿いの商業施設「ラ・ポルト青山」外観
同店は2005年、青山通り沿いに開業した商業施設「ラ・ポルト青山」の最上階(10~11階)にオープン。グループ・アラン・デュカス(本社=パリ)が経営権を所有するパリの老舗ビストロ「ブノワ」の店名と「エスプリ」を受け継ぎ、ミシュラン3つ星シェフ、デュカスさん監修の下フランス各地の伝統的な料理を「モダン」にアレンジした料理を提供してきたが、旧オーナー会社アーバンコーポレイション(広島市)の再生法適用申請直後、閉店を余儀なくされていた。
新たに運営を手掛けるのは、傘下にリゾート開発、レストランサポートなどの事業を擁するOGIグループ。グループ・アラン・デュカスとパートナーシップを結んだ。内装やメニュー、サービスなどは従来と変わらず、営業を再開する。
総料理長は、モナコの同グループ3つ星レストラン「ルイ・キャーンズ」でスーシェフを務め、今年7月に就任したばかりの日本人シェフ、小島景(けい)さんが引き続き担当。ランチコース(4,800円、5,800円、7,300円)、ディナーコース(7,000円、8,000円、12,000円)の各コースのほか、アラカルトも用意する。
同店は「ミシュランガイド東京」2008年版で1つ星を獲得していたが、今月21日に発売された2009年版では掲載は見送りに。広報担当者は「(掲載)候補に挙っているということで、こちらの資料も渡すなど話は進んでいた。このようなことがあり、今回は辞退したかたち」と説明。店では営業再開にあたり、新たにパリやニューヨークと同じロゴを採用する。公式ウェブサイトは12月下旬に開設予定。
営業時間は11時30分~14時30分(ランチ)、17時30分~21時30分(ディナー、いずれもラストオーダー)。