オンライン古書店「BOOKONN」管理人で、今年10月に発売したブログ本「アホアホ本エクスポ」(BNN新社刊)も好評な大阪在住のグラフィックデザイナー、中嶋大介さんのトークイベントが11月15日、青山ブックセンター本店(渋谷区神宮前5、TEL 03-5485-5511)内のカルチャーサロン青山で開かれる。
1976年京都生まれの中嶋さんは、本職のグラフィックデザイナーとして主にパッケージデザインなどを手掛ける傍ら、2006年1月にネットのみで自身セレクトの書籍を販売する「BOOKONN」を立ち上げた。取り扱うのは、デザイン、アート関連の書籍や絵本、雑誌など幅広く、購入者向けに毎月オリジナルのブックカバーもデザインしている(カバーはA5サイズ以下の書籍のみに対応)。
サイトでは「『考える本屋』として、楽しみや喜びを与えることを考えるためのメッセージを、お客さんと同じ目線で考えていきたい」(中嶋さん)という思いを実現。昨年はオンライン書店と並行し、コツコツとそろえてきた古書の中から「アホアホな本」を切り口にセレクトし、解説を加えるブログ「ahoaho-expo」を開設した。
雑誌のユニークな企画や、刊行当時はまじめに作られながらも時代を経るとどこか笑える本、タイトルやキャッチフレーズにインパクトがあるものなど、「アホ」の観点でセレクトした本を、大きなビジュアルと分かりやすい解説付きで紹介。装丁や挿絵、イラストなど細かい点までフォーカスしたブログからは、中嶋さんの「本」にかける愛情も伝わってくる。
ブログ開設から1年半以上にわたり書きためてきたエントリーを1冊にまとめた著書「アホアホ本エクスポ」は、関西圏のみ放映のテレビ番組で中嶋さんが特集されたことなどを受け、「関西では順調な売れ行き」(BNN新社担当者)といい、関東でも「大々的に取り上げていただいている青山ブックセンターなどでも好評」(同)。
刊行を記念し、関東で初の開催となるトークイベントでは、イラストレーターで写真家の常磐響さんと中嶋さんの2人が、掲載した「アホアホ本」をスライドショー形式で紹介。「著作権の問題で掲載できなかったアホアホ本や、つい最近入手した、とっておきのアホアホ本などもたくさん紹介する」(中嶋さん)予定。
開催時間は18時~20時(開場17時30分)。定員120人。入場料は500円(電話予約後、当日精算、オンラインチケットも予約受付中)。