空高く立ち上がる光の鳥居――明治神宮・御社殿復興50周年を記念し、10月31日、11月1日の2日間、同神宮から上空に向かい真っすぐに伸びる2本の光が原宿・表参道の街に出現することが分かった。
1945年に戦災で消失した同社殿は、1958年(昭和33年)に復興。再建50周年を迎えた今年は、地域団体らと協力し、音楽イベントなどの記念行事も積極的に展開してきた。夜間ライトアップは同神宮初の試みという。
表参道のケヤキ並木一帯で巨大な行灯(あんどん)によるライトアップを行った2006年のイベント「アカリウム」が、かたちを変え「復活」。前回のアカリウム企画同様、照明デザインは東京国際フォーラムなどの照明も手がける面出薫さん(ライティング・プランナーズ・アソシエーツ=渋谷区神宮前5)が担当。「光の鳥居」は、原宿駅前・神宮橋を挟み2本の光を上空に放つほか、神宮原宿口広場には約1,200の献灯を並べた「オーロラ」ちょうちんが登場。各社殿や鳥居などの建造物も、幻想的な「和風」の光で照らし出す。
原宿鳥居の先には約800メートルに及ぶ「光のじゅうたん」が敷き詰められるほか、西参道に沿い約900基のキャンドルを並べる演出も。2日目・最終日の11月1日には、地元町会によるちょうちん行列や踊り「よさこい」「阿波おどり」「エイサー」などの夜間奉祝パレードを開催。著名バイオリン奏者、古澤巌さんらがフィナーレを飾る。
今月26日に点灯式を行い、同31日~11月1日に一般公開する。ライトアップ期間中は夜間参拝も可能。点灯時間は各日17時30分~20時30分。