パブロ・ピカソやマルク・シャガール、横尾忠則さんら国内外のアーティストが手掛けた挿画本を展示販売する企画展「魅惑の挿画本展」が10月9日より、Bunkamuraギャラリー(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9174)で開催される。
19~20世紀初頭にかけて発展した印刷技術とともに注目された「挿画」は芸術作品としても関心を集め、ジャン・コクトーやアンリ・マティス、ピカソなど多くの芸術家が好んで手掛けた「作品」としても芸術的価値が高い。
同展では、世紀末からこれまでに制作された挿画にスポットを当て、約300冊の挿画本を一堂に展示・販売する。ギリシャ神話や聖書、ロシア文学などをテーマにした作品や、連作の挿画作品をまとめたシリーズなど多彩な挿画本がそろう。
フランス人画家バルテュスが挿画を手掛けた「嵐が丘」(リトグラフ)や、画家ジョセフ・アルバースの色彩構成をまとめた書籍「インタラクション・オブ・カラー」(シルクスクリーン81点)などのほか、画家で彫刻家の藤田嗣治や版画家・川上澄生などの作品も。価格帯は2万円~200万円台。
開館時間は10時~19時30分。入館無料。今月21日まで。