ミニカーやプラモデル、キャラクター玩具など幅広い品ぞろえで長年親しまれてきた恵比寿西口のホビーショップ「ミスタークラフト」(本社=渋谷区恵比寿1)が9月8日、閉店した。
恵比寿駅西口ロータリーから駒沢通りを隔ててすぐの商店街入り口で営業を続けてきた同店は、入居していたテナントビル「エビスファーストビル」内で増床を繰り返し、トイショップやギャラリーなど複数のフロアを展開。1975年7月のオープンから30年以上にわたり、チョロQ、F1などのミニカーやクラフト系の専門玩具、カプセルトイ、アメコミ系キャラクター商品などさまざまな玩具を扱ってきた。
2006年には子会社を通じ、オリジナルのメンズ着物ブランド「似不(ニーブ)」を立ち上げ、着物事業に進出。昨年7月には1階のトイショップを全面改装し、浴衣など値ごろ感のある価格帯でカジュアルな着物を打ち出す「わえびす」の直営店も展開していた。
ブログなどではすでに、突然の閉店を知った来店客らによる閉店を惜しむ書き込みも行われている。同社代理人の弁護士によると、民事再生法適用の申請などは検討しておらず、近く破産を申請する予定。