フィンランド著名建築家の「スツール」が巨大インスタレーションに

「Be Honest!」展(会場イメージ)

「Be Honest!」展(会場イメージ)

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 フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトがデザインし、世界中で愛用される「Stool(スツール)60」の75周年を記念した大掛かりなインスタレーションが9月9日より、青山「スパイラル」(港区南青山5、TEL 03-3498-1171)で披露される。

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 ユーロ導入までフィンランドの旧紙幣(マルッカ)にも肖像が描かれていたアアルトの代表作の一つである「スツール60」は、丸く平らな座面を安定感のある足で支えるシンプルな形状が特徴の木製いす。フィンランドのバーチ(白樺)材を使った丈夫な作りで、日本でも愛用者が多い。

 インスタレーションは、同スツールの生誕75周年を記念するもの。アアルトが1935年に設立した家具ブランド「アルテック」と、同じくフィンランドの老舗テキスタイルブランド「マリメッコ」が共同開催する大規模企画展「Be Honest!」展の中で披露される。

 伊・家具見本市「ミラノサローネ」やニューヨークの見本市でも披露されたインスタレーションを再構成、会場のスパイラル1階「スパイラルガーデン」にはスツールを高く積み上げたダイナミックな立体作品が出現するほか、国内外の著名クリエーターがオリジナルバージョンのスツール60を発表。

 オリジナルスツールは同展独自企画で、フィンランドからはプロダクトデザイナー、トム・ディクソンさん(アルテック・スタジオ)、日本からはデザイン集団「グルーヴィジョンズ」やファッションデザイナー皆川明さん(ミナ・ペルホネン)らが参加した。

 共催のマリメッコは、クラシックラインや新作などのファブリックデザインを紹介する。会期中、会場隣のスパイラルカフェは、アルテック、マリメッコとのコラボレーションで期間限定の「Milkbar」に衣替え。アルテック社製のインテリアを置き、マリメッコデザインの牛柄モチーフも店内の至る個所に登場。通常メニューに加え、ミルクにちなんだ限定ドリンクやデザートなどを提供する。

 開館時間は11時~20時。入場無料。9月23日まで。

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