中田英寿さん、北島康介選手らのマネジメントや企業PRなどを手掛けるサニーサイドアップ(渋谷区千駄ヶ谷4)が9月5日、大阪証券取引所ヘラクレスに上場した。上場初日となったこの日は、公開価格を40円下回る2760円で初値を付けたが、その後買い気配となり値幅制限の上限(ストップ高)まで買われた。
サニーサイドアップは1985年に会社設立。企業や商品などのPR業を手掛ける傍ら、1991年にマネジメント契約第1号としてプロトライアスリートの宮塚英也さんと契約締結後、アスリートを中心としたマネジメント業に本格参入した。
元サッカー日本代表の中田英寿さんや陸上の為末大選手、プロゴルファー上田桃子選手ら人気アスリートを多数抱え、北京五輪では所属する競泳の北島康介選手がアテネに続く金メダル2冠を達成し話題を呼んだ。次原悦子社長は、NPO法人「ほっとけない世界のまずしさ」を立ち上げ、国内で貧困根絶キャンペーン「ホワイトバンド」ブームを仕掛けた人物としても有名。
今年6月期連結決算の売上高は67億9,100万円(前年比33.6%増)、経常利益は3億円(同72.3%増)。大株主には、次原社長らに続く第3位株主として中田英寿さん(株式保有率6.91%)も名を連ねている(2008年9月現在)。
ヘラクレス上場会社情報によると、次原社長は上場について「上場で信用力と資金力を高め、創造型のビジネスモデルを推進し、優秀な人材確保とコンプライアンス(法令遵守)強化など企業としてのより強固な組織体制を構築したい」とコメントしている。調達資金はイベント開催などの運転資金に充てるという。