代官山の商業施設、旧「代官山プラース」が9月27日、外観、テナントを一新し、新商業施設「代官山LOVERIA(ラヴェリア)」(渋谷区代官山町)としてリニューアルオープンする。
日本初出店となるイタリアのフードマーケット「EATALY(イータリー)」を核テナントに、セレクトショップ「LOVELESS(ラブレス)」、「WR(ダブルアール)」や、「Ne-net(ネ・ネット)」など、リニューアルを含む計6店舗が新たにオープンする。「ハイセンスな生活」を求める20代後半~40代の男女をターゲットに「感度の高い」店舗を集積する。
代官山プラースは、1997年に東急不動産(道玄坂1)が、都心の未利用地を10~20年の事業期間、暫定的に商業施設として活用する「プラース事業」の一環で開業。今年3月末にいったん閉店後、外観などの改修工事を経てリニューアル。今年4月から順次新たな店舗が出店し、10月までに全店舗がオープンを迎える。
八幡通り沿いの施設は、敷地面積=3,436.43平方メートル、延べ床面積=1980.55平方メートルで、従来同様「コの字」に路面店が集積。中央の中庭には、テーブルやいすを配置し、自由に利用できる「開放的」なスペースを設ける。施設名の「LOVERIA(ラヴェリア)」は、英語の「LOVE」とイタリア語の「-eria(=店)」を組み合わせた造語。ロゴのハートをモチーフにした3つのマークはそれぞれ、見る(=ファッション)、食べる(=飲食)、過ごす(=中庭)を指すという。
開業同日にオープンするキーテナントの「イータリー」は、「買う・味わう・学ぶ」をコンセプトに、マーケット、レストラン、食文化の3つの業態を展開し、イタリアの食文化を提案する。1階のスーパーマーケットでは、トリノ本店で扱うベーカリーやパスタ、ワインなどの食品約2,000種類を販売。2階で展開するレストラン「Guido per Eatail(グイド ペル イータリー)」は本場のイタリア料理を提供するほか、カフェも併設する。オープン後は、イタリアの食文化が学べる料理教室なども開く予定。
三陽商会(港区)が手掛けるセレクトショップ「ラブレス」は、青山店に続く2号店。独自のセンスでセレクトしたメンズ、レディスのアパレルや小物などのインポートブランドを展開する。セレクトショップでは、人気店「ダブルアール」も8月29日に代官山・キャッスルストリートから移転オープンした。
エスニックスタイルを提案する「LOVE GIRLS MARKET」と、同業態のメンズショップ「GREEN TRIBE(グリーントライブ)」の2店舗は、いずれも「LOVE BOAT」「LB-03」などの人気ブランドをSHIBUYA109などに出店するララ・プラン(道玄坂2)が運営。以前から出店する既存店をリニューアルオープンする。
「カップルで共有できる自由なカジュアル服」をコンセプトに、デザイナーの高島一精さんが手掛けるファッションブランド「ネ・ネット」の店舗は、関東で初の路面店となる。ベビーアパレルなどを扱うコンビ(台東区)は、初のフラッグシップショップ「Combimini(コンビミニ) DAIKANYAMA」を10月11日にオープンする。