アマゾンジャパン(渋谷区渋谷2)は8月8日、Amazon.co.jpの「DVD・ミュージック」ストア内に課金制のDVD「PPV-DVD(ペイパービューDVD)」を扱う専用コーナーをオープンする。再生制御技術「DVDMAGIC」を使用した課金システムは、デジタルメディアの技術開発などを手掛けるヴィジョネア(港区南青山2)が開発した。
ペイパービューDVDは、ロックがかかった収録コンテンツのパスワードを、携帯電話かPCで購入し視聴する製品。DVDを購入した時点では無料の作品1本が収録されているのみで、他の収録作品を見たいときにパスワードが必要となる。パスワードは、紙パッケージに入ったDVDに収録するQRコードまたはURLからアクセスし、オンラインで購入する。
ロックを解除した作品の視聴期間は1週間で、それ以降に見る場合は再度パスワードの購入が必要になる。「稲川淳二の超こわい話 傑作選」や韓国ドラマ「ホテリアー」など約40タイトルで開始し、年内に約300タイトルをそろえる予定。コンテンツはポニーキャニオンやバンダイビジュアルなどが提供する。
DVDは2パターンあり、連続ドラマなどのシリーズ作品を4~5話収録した「連続ドラマシリーズ」と、タイトルやジャンルの違う作品を7~8話収めた「お好みトライアル」。いずれも収録時間は最大約200分。DVD自体の価格は525円で、パスワードで追加購入する課金は1本105円~。価格はアニメやドラマなどジャンルによっても異なる。DVDの返却は不要。
同コーナーのオープンを記念して、携帯電話からアドレスを登録すると無料で1話分のパスワードを進呈するキャンペーンを同日より始める。今後はブルーレイディスクの提供も予定している。