北京五輪スタジアム「鳥の巣」の製作過程に迫るドキュメンタリー

ドキュメンタリー「鳥の巣-北京のヘルツォーク&ド・ムーロン-」より

ドキュメンタリー「鳥の巣-北京のヘルツォーク&ド・ムーロン-」より

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 北京五輪の開催が間近に迫り現地での熱気も勢いを増す中、渋谷ユーロスペース(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)では8月2日より、「鳥の巣」(バーズネスト)の愛称で呼ばれるメーンスタジアム「北京国家体育館」が完成するまでの全容を追ったドキュメンタリー「鳥の巣-北京のヘルツォーク&ド・ムーロン-」(スイス・フランス)をモーニング&レイトショー公開する。

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 スイス・バーゼルに拠点を置く「ヘルツォーク&ド・ムーロン」は、ロンドンの近代美術館テート・モダンやミュンヘン・サッカー場、日本では青山プラダ ブティックの設計を手掛けたことでも知られる建築事務所。五輪開催を控え近代化に拍車がかかる北京市内の建築の中でも最大の目玉となるメーンスタジアムの計画が進む一方で、事務所が抱えたのは中国の地方都市・金華市新区域の都市計画プロジェクト。

 性格や規模の異なる地方都市プロジェクトとの同時進行、新たなアイデアを生むソースであると同時に大きな障壁にもなる中国の文化や伝統、政治体制など、一面からはうかがい知れない複雑な状況をはらみながら完成に近づいていく「鳥の巣」の製作過程を、スイスのクリストフ・シャウプ監督・撮影、ミヒャエル・シントヘルム監督のもと、明らかにしていく。

 地元・北京でも定着した「鳥の巣」の愛称は、網の目のように絡み合う鉄骨の構造材が「巣」のように見える同スタジアムを例えて、プロジェクトの早い段階から中国の人びとが付けたもの。斬新ながらもシンプルな構造が印象的なスタジアムは、ヘルツォーク&ド・ムーロンが打ち出した「最も重要な」基本方針、「大会後も機能し続ける建造物」として北京市内のシンボル的存在になりそうだ。

 渋谷ユーロスペースでは8月9日、元ヘルツォーク&ド・ムーロン事務所在籍スタッフで建築家の菊地宏さんと、建築評論家・東北大学准教授の五十嵐太郎さんによるトークイベントを開催する。

 上映時間は、各日10時~、12時~、21時15分~。入場料は、一般=1700円、大学・専門学校生=1400円ほか。

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