映画「KIDS/キッズ」(脚本)「ガンモ」のハーモニー・コリン監督ら、90年代アメリカの「ストリート」から出てきたアーティストたちの作品を一堂に集めた企画展「BEAUTIFUL LOSERS(ビューティフル・ルーザーズ)」が8月2日より、ラフォーレミュージアム原宿(渋谷区神宮前1)で開催される。
ニューヨークの伝説的現代アートキャラリー「アレッジド・ギャラリー」(1992年~2002年)のオーナー兼ディレクターで、多くのアーティストを世に送り出してきたアーロン・ローズさんがメガホンを取った同名ドキュメンタリーとの連動企画。
90年代、スケートボード、ヒップホップ、グラフィティーなどの「遊び」に興じストリートで「落ちこぼれ(=ルーザーズ)」と称されながらも、後に世界で脚光を浴びることになるアーティストたちの作品を、ローズさんキュレーションのもと紹介する。
参加アーティストは、19歳で書いた脚本がラリー・クラーク監督「KIDS/キッズ」(1995年)で映画化され、その後も映画監督、作家などとして活躍するハーモニー・コリンさんや、サンフランシスコ出身のプロスケートボーダーでアーティスト、詩人のマーク・ゴンザレスさん、人気ブランド「X-girl」のロゴ・イラストやBECK、ソニック・ユースなどのアルバムジャケットデザインなどを手掛けるグラフィックデザイナー、アートディレクターのマイク・ミルズさんら、映画にも出演する気鋭の作家たち。
会場では、これらのアーティストによるペインティングや写真作品を中心、来日中のアーティストが現場で描き下ろしたグラフィティーも披露するなど「アレッジド・ギャラリー」出身のクリエーティブ集団が、オリジナリティーあふれる世界観を見せつける。8月2日・3日にはローズ監督や出演アーティストによるワークショップ(先着限定)も開催する。開場時間は11時~20時。入場無料。同14日まで。
ドキュメンタリー「ビューティフル・ルーザーズ」は同2日より、渋谷「シネマライズ」(宇田川町)ほかでロードショー公開。シネマライズでは公開初日、監督、出演アーティストらが舞台あいさつを行う。