野菜共同購入プロジェクト「シブヤサイ」始動へ-地域通貨で支払いも

カフェRESPECT内に掲出されている「シブヤサイ」案内ボード

カフェRESPECT内に掲出されている「シブヤサイ」案内ボード

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 NPO法人アースデイマネー・アソシエーション(渋谷区渋谷1)は8月1日より、関東近郊の農家で採れる無農薬野菜を推進するプロジェクト「シブヤサイ」を本格始動する。

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 近郊の農家から採れる旬の無農薬野菜を渋谷エリア周辺のカフェや飲食店が共同購入する「地産地消」がテーマの新プロジェクト。6月11日~7月31日の約1カ月半、すでに渋谷のカフェなど3店舗で試験的にプロジェクトを行っており、本格始動する8月から順次、参加店舗を増やしていくという。

 同法人代表の嵯峨生馬さんは「このプロジェクトを通して身近な農家の旬の野菜が食べられるということを伝えたい。都内近郊から購入するため、輸送の際に生じるCO2の削減にもつながる」と話す。野菜はハウス栽培を行わない農家から仕入れるため、さらにエネルギー消費を抑えられ、「エコ」にも貢献できるという。

 仕入れる野菜は、なすやピーマン、キュウリ、カボチャなど10~15種類。参加店舗は、千葉や埼玉の農家3戸からその時期に採れる旬の無農薬野菜を共同購入する。店舗からは月ごとに一括で注文を受け、週に一度野菜を届ける仕組み。代金の10パーセントを地域通貨「アースデイマネー」で支払えるのも特徴。農家は、同法人が代々木公園で毎月開催している朝市「アースデイマーケット」で知り合った農家だという。

 プロジェクトは「アースデイマネー参加店舗に昔から『アースデイマネーがたまる一方で使う場所が少ない』と言われ続けていた」(嵯峨さん)ことがきっかけで発案。アースデイマネーは、ゴミ拾いや花植えなど同法人が企画するイベントやプロジェクトに参加することで付与され、200円を寄付すると200r(200円分)のアースデイマネーが出てくる「アースデイガチャ」(一部参加店に設置)からも手にすることができる。渋谷を中心に、カフェや美容室など現在約90店舗が同通貨を採用している。

 今回、シブヤサイを購入する店舗にはプロジェクト専用のボードを掲出。ボードには店が仕入れる野菜をイラスト付きで記したプレートを掲げるほか、プロジェクトの説明や仕入れ先農家の情報も紹介する。チェコ料理カフェ「ano」、オーガニック居酒屋「我や 青山店」と並び試験的に導入を始めた3店舗のひとつ、カフェ「RESPEKT」(渋谷区1)では、1階入口付近に専用ボードを掲出。「利用客がボードをのぞき込む姿も見られる」(同店を運営するカフェ・カンパニー社員)という。

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